げんのう 向掛
2015年02月24日
2月のこの時期、真竹の花器製作をしております。
真竹の根の部分を掘り出して製作している「げんのう」です。
タコの吸盤のような模様の真竹の根は孟宗竹に比べ密度がなく根の節間も広いのが特徴です。
げんのうにおとしを入れてます。
銅板を加工し竹一つ一つに合わせ溶接します。
竹は日進むにつれ目には見えないほどの縮みがでます。
キツくてもダメ、ゆるくてもダメ、丁度良いは感覚でおとしを製作します。
溶接し、叩き、水を張り漏れがないか確認します。
竹の切口に合わせ銅板を加工して完成です。
銅筒は丸い形をしておりますが写真で分かるように竹の切口は楕円形です。
竹の切口に合わせ銅を曲げます。
完成品が上の写真になります。
向掛げんのうは高い位置に飾ります。
枝垂れる花木を生け、風になびくような姿を想像いたします。