放線菌 竹のちから
2021年01月26日
鹿児島県といえば芋焼酎、芋焼酎の主原料はもちろんさつま芋ですが、サツマイモを腐らせる病気「芋腐病」で農家の方が困っています。
芋農家の方々はその病気に対してさまざまな対策をこうじてきたようですが、わかった事は「くすりが効かない」1から土作りを見なおす必要があるとおっしゃっていました。
土作りには以前より関心があり、竹の廃材を利用したパウダーを作っていました。
嫌気発酵で乳酸菌が増殖して土壌に良い効果がある、野菜つくりの役に立てればと思い粉を作っています。
今回「放線菌を増やして芋腐病を抑制、昔ながらの土作りをしなければ」と農家の方が話していた事が印象的、放線菌?白い胞子のような菌!竹の切り株にでるカビだと気づきました。
竹の粉は野菜畑の土をやわらかくフカフカさせるだけの効果ではなく、土に竹粉をふり、耕して酸素を入れることで好気性微生物が活性化、好気性微生物の放線菌を呼び寄せる、雨が降ると土が水分を持ち嫌気性微生物、竹に含まれる乳酸菌がなどが増えます。
微生物が多い土壌は連作障害などの病気を抑制する力をもつと聞いています。
自然の材料を使い昔ながらの土作り、鹿児島で問題になっている芋腐病を抑制する力がないか試験も始まり、農家の方も関心を示してくださいました。
鹿児島の大隅1件、南さつま1件、計2件の芋農家さんで試験して頂いております。
薬品は使わず、自然の善玉菌で悪玉を抑制する、悪い菌を全てなくす薬品はありますが良い菌も失ってしまいます。
悪い菌と付き合っていく、善玉を増やす土作りが病気を克服する鍵になるのではと思っています。