鍋田竹材 鹿児島件指定 伝統工芸品の証

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春〜新竹の誕生〜

2015年04月29日

昭和の日の今日は天気もよく、風が涼しく気持ちの良い祝日です。

孟宗の筍が出だす11月頃からは竹の笹を見ると筍の表年と裏年を感じます。

2015年は全国的に裏年で筍の収穫量が前年を下回っていると報道を見ました。

地元でも筍農家さんが口を合わせたように悪いと聞きます。

孟宗山に入ると笹が黄緑でわなくやや茶色がかっています。

茶色がかった葉の竹山は新竹が少ないので裏年と感じます。

 

 

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孟宗山の新竹です。

筍が成長して数日であっという間に大きく成長します。

器作りには新竹から3年〜4年の竹がベストです。

新竹は水分が多く繊維も柔らかく材料となりません。

 

 

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根付の器は根の格好が重要、竹には正面と裏があります。

条件がそろった竹のみ材料として使う為に一山で少ない時には10本未満の時もありました。

今年は裏年なので三年後に適した材料がこの山でどれだけ取れるか。

材料探しに苦労しそうです。